シーベルについて

プール清掃ロボット「ドルフィン」は、近年改良を重ね、次々と新しい技術や機能を開発し、取り入れてまいりました。
今回はその中より、「シーベル」と呼ばれるケーブルの絡み防止装置のご紹介と、その正しい使い方などを次の項目に従いまして、ご案内いたします。

1.シーベルの働き

ドルフィンは広い大きなプールを縦横無尽に走り清掃いたしますので、長いケーブルが絡まったりねじれたりしますと、その絡みやねじれを取り除かなければなりません。

そのような時にこの「シーベル」(猿環、よりもどし)を用いてケーブルをもとの状態にもどします。 「シーベル」とは、ドルフィンと電源ユニットを結ぶ電源ケーブルの絡みを自動的に除去する画期的なシステムです。

2.シーベルの正しい使い方

「シーベル」はケーブルが伸びきることで機能します。ドルフィンを25mプールの長いプールサイドの中央より投入した場合、最も遠い対角線上のプールの端でケーブルがピーンと伸びきるように、ケーブルの長さを調節していただく必要があります。(下図参照)

1.ケーブルの長さの調整

「シーベル」はケーブルが伸びきるたびごとにそれまでの絡みやねじれを全て解消してしまう装置です。その機能を発揮させるためには、プールで使うドルフィンのケーブルの長さが最大どれぐらい必要なのかを確認しなければなりません。

お客様のプールにて上図「黒の太線の長さ = ケーブルの最大伸長」を下の表をもとに確認してください。

プールの縦幅の長さ 太線(黒)の長さ =
ケーブルの最大伸長
6m 13.8m
7m 14.3m
8m 14.8m
9m 15.4m
10m 16.0m
11m 16.6m
12m 17.3m
13m 18.0m
14m 18.7m
15m 19.5m
16m 20.3m
17m 21.1m
18m 21.9m

2.目印をつける

ロボットの側から計測してケーブルの最大伸長の位置にビニールテープ等で目印をつけてください。(*1)

3.ドルフィンの投入時の注意

ドルフィンをプールに投入される前に、プールサイドにて一旦ケーブルを伸ばしてください。

4.余分なケーブル

目印から先の余分なケーブルについては、キャスターに巻き取るか、プールの中に入らないように安置してください。
必要以上のケーブルをプールの中に入れますと、「シーベル」が機能せずに絡みの原因となりますのでご注意ください。

5.清掃後の取り扱い

ドルフィンをプールから回収する際、ケーブルをキャスターに巻きつけてください。その時ケーブルを巻きつける輪をできるだけ大きくし、巻き取り癖が残らないようにしてください。(*2)

6.ハンドルの向き

※モービーDX にはハンドルは無いため不要。

常にハンドルは交差するよう対角にセットしてください。次回ご使用の折は、ハンドルの向きを変えてご使用ください。毎回ハンドルの向きを変えてお使いいただきますよう、お願いいたします。(下図参照)

(*1) 最近お買い上げいただいたお客様やケーブルの取替えをされたお客様には、目安として黄色のビニールテープを19mの位置につけております。それを基準にしてお客様のプール専用の目印をつけていただきますようお願いいたします。

(*2) ケーブルを長持ちさせるポイントは、絡み癖や巻取り癖を残さないことです。お手数でも上記注意点をぜひお守りいただき、ご使用くださいますよう、お願い申し上げます。

3.シーベルはモービーDXを含め3機種に搭載

シーベルはモービーDX を含め 3 機種に搭載されています。また、次のような部品交換のご依頼をされましたときには、「シーベル」の機能を搭載しましたケーブルに交換させていただきます。

  1. ケーブルの交換
  2. モーターの交換
ドルフィン3001 ドルフィンエースα
モービーDX